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明鏡止水φ ★:2007/08/06(月) 23:20:51 ID:???
[東京 6日 ロイター] 大田弘子経済財政担当相は6日、経済財政諮問会議後の会見で、
2007年度政府経済見通しの年央改定で「名実逆転」現象の解消が見送られたことを受けて、
デフレ脱却が後ずれしている、との認識を示した。
ただ、「デフレ脱却は視野に入っており、脱却に向けて動いている流れは変わらない」とも
述べ、デフレ脱却が視野に入っていることを強調した。
今夕の諮問会議では2008年度予算編成の前提となるマクロ経済情勢について議論した。
内閣府が2007年度政府経済見通しの年央改定と民間議員試算による2008年度経済の想定を提示。
2007年度の「名実逆転」現象の解消は2008年度に先送りされ、2007年度のGDPデフレーターは
当初政府経済見通しの前年度比プラス0.2%から同0.0%に下方修正された。
会合では日銀に対して、1)消費者物価指数の改善が下振れしているのはなぜか、
2)名目成長率が低下することが問題だ。量的緩和解除時での見通しに誤りがあったのではないか。
一日もはやくデフレ脱却を実現すべき──などの質問が相次ぎ、これに対して福井俊彦日銀総裁が
「需給はタイトになっており、(これがいずれ)物価上昇に反映するとみている」と従来からの見方を
説明。一方で「需給がタイト化しているわりにサービス価格の上昇圧力が弱いのは事実である」とも
語った。
また、「フィリップスカーブがフラット化している状況では、労働需給がタイト化しても
物価上昇はゆっくりで(政策判断では)時間的余裕があるのではないか」との出席者の質問に対して、
福井総裁は「時間的余裕を前提に、金利水準の調整はゆっくり行う。しかし、それ以上にさらに
ゆっくりやると、資源配分の歪みが生じる」と述べ、緩和的政策を過度に進めることの弊害も
強調した。
市場では8月の利上げ観測が根強いが、大田担当相によると、会議では利上げ時期について
明示的な発言はなかったという。また、デフレ脱却が後ずれする環境で利上げ環境が整っていると
言えるかとの質問に対しては「金融政策は日銀が判断することで、コメントは控える」と述べるに
とどめた。
▽News Source REUTERS 2007年08月06日水曜日20時26分
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-27241320070806 ▽フィリップス・カ-ブのフラット化
http://www.dir.co.jp/publicity/column/061120.html 続きを読む »