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ムネオヘアーφ ★:2007/08/24(金) 16:40:59 0
地球温暖化 海の中…かなり深刻 水中写真家・中村征夫さんが診断
ひとくちに地球温暖化といっても、影響はさまざま。目に付きやすい陸上の現象よりも
深刻なのが、海中の環境変化だといわれる。この夏、お盆休みやレジャーで海に潜り、
藻や海草がなくなる「磯焼け」や、サンゴの「白化」を目にした方も多いのでは。
海の中は、どれくらい深刻なのだろう。【野島康祐】
◇サンゴ…少子高齢化/磯焼け…海藻育たず/人災も…港にごみ散乱
全国的な問題となっているのが「磯焼け」だ。コンブやワカメなど海藻類が育たず、
磯場がちょうど山火事の後のような殺風景になってしまうことから、この名前が付いた。
高度成長が軌道に乗った昭和30年代ごろから見られるようになったそうだ。
原因は諸説あり、(1)温室効果ガスの増大による海水温の上昇(2)土砂流出による
海水の汚濁(3)ウニや貝類など海藻が好きな生物による食害(4)森林の減少に伴い、
河川から海に流れる鉄分の減少--などという。
中村さんが好んで潜る、新潟県の佐渡島。「宝の海」と称された佐渡の周辺の海は
近年、死んだプランクトンなどの堆積(たいせき)物によって水が濁ることが多くなり、
地元で問題になっている。新潟県水産海洋研究所のベテラン研究員も「佐渡沖の海は
最近、一度濁り始めるとなかなか元に戻らない。12年前までは佐渡沿岸の
水深15~20メートルまで群生していたホンダワラが、いまは10~15メートルの
ところまで上昇している。深い所まで光が届きにくくなっている証拠」と漏らす。
佐渡・両津湾の北部の岩場で暮らすコブダイのボス「弁慶」はダイバーたちのアイドルで、
中村さんもよく撮影する。一方で、約14年もボスの世代交代が行われていないことに
疑問を持つ。「かなり高齢の弁慶を追い落とすオスが出てこない。えさのサザエやアワビが
少ないために、体力的に優位のライバルが現れない可能性がある」
人間が海に与える影響は、海水温の上昇に限らない。中村さんが港の海中で
目撃してきた光景もまた、人間の所業の罪深さを思い知らせる。
「全国各地の港の海中では、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジにテレビ、ラジオなどの
粗大ごみが散乱している。漁師が弁当箱を捨てている光景を目にしたことがある。
注意したんだけど、彼は『海はおれたちのものだから』と開き直った。そういう意識が
めぐりめぐって自分たちの命取りになることを早く分かってほしい」
そんな海をがんの悪性度に例えたら、どのくらいひどいのだろう。「5段階で測ったら、
いま第3段階から第4段階に移りつつある。かなり重たいでしょう」と中村さんはみる。
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20070822dde012040013000c.html 続きを読む »